子供の勉強に親がどこまで口出しをするか。これはとても難しい問題ですよね。今回は、私のママ友Aさんのエピソードをご紹介します。親の過干渉によって壊れそうになった中学生の息子。自分の過ちに気づいたAさんが取った行動とは?
90点以下は許さない
Aさんは優秀な人で、高校は県内でも有数の進学校に進学。しかし、大学受験に失敗してしまった経験があり、同じ失敗をしてほしくないという気持ちから、息子に厳しい一面があります。
そんな母親に好かれたいと息子は必死に勉強に励み、常に学年トップ10に入るほどの秀才に成長しました。
しかし、この頃調子が良くありません。テストで満足のいく点が取れない息子に、Aさんは「お前は頭が悪い。出来損ないね」と冷たく当たる日々。Aさんにとって普通は90点。それ以下は許されないのです。
塗りつぶされた通知表
学期末。通知表を持って帰ってくるはずなのに、息子はAさんに通知表を出そうとしませんでした。
「早く出しなさい!」と怒るAさんに、「どっかいった。知らない」と白を切る息子。「そんなわけないでしょう!」と激昂したAさんは、無理やり息子のカバンの中を捜索したのです。
「な、なにこれ……?」
カバンの奥底にあった通知表を見て、Aさんは唖然としました。なんと通知表の学年順位の欄が、真っ黒く塗りつぶされていたのです。
学校に連絡して確かめると、今学期の学年順位は30位だったとのこと。それは息子にとって、これまでの中で最低順位でした。