子ども同士の仲が良い場合、「正直苦手……」と思うようなママとの付き合いも避けられない場合がありますよね。子どもが小さければ尚更です。今回は私の友人A子から聞いた、許可していないのに自分の子どもを置いていこうと必死なママ友の話を紹介します。

ママ友の言動が理解できない、、、

A子には小1になる息子K太がいます。K太は同級生のS輔と仲がよく、S輔は1~2週間に一度は週末に母親であるR美と一緒にA子宅へ遊びに来ます。

子ども同士が仲良くなったことをきっかけに、共にワーママで、嫁姑関係に悩みを持つR美とA子の距離は一旦は近づいたかのように思えました。しかし、A子にはR美について気になる点がチラホラ……。

たとえば、何度遊びに来ても手土産を一切持ってこないこと。そのくせA子の用意したお菓子は率先して食べ尽くすことなどです。R美のことを嫌っているわけではないですし、手土産を持ってきてほしいわけではありませんが、A子の家で食べ尽くした後、感謝の言葉もなかったりと、言動が理解しがたい部分がいくつかありました。

仕方なく手料理を振舞うことに、、、

ある日、S輔が「晩ご飯もここで食べていきたい!」と言い出しました。K太も「いいよいいよ! 一緒に食べよ~!」と勝手に言ってしまい、子どもたちはもう一緒に食べる気マンマンに。

それなら外食をしようとA子は思ったものの、なぜかS輔が家で食べると言って聞かず……。そこにR美までもが「A子ちゃんの手料理が食べた~い!」「テイクアウトもなんだかんだ面倒だしね!」などと加勢してきたのです。

A子は仕方なく「晩ご飯くらいなら」と思い、R美親子にも手料理を振舞いました。「ごちそうさま」という言葉はありましたが、この日も感謝の言葉はありませんでした。夜遅く、所用から帰宅した夫も、R美親子のいる光景にびっくりしていました。

「ここに泊まりたい!」と言う息子にママ友は、、、

また別の日、晩ご飯で味を占めたのか、今度は「ここに泊まりたい!」とS輔が言い出しました。

いきなりはさすがに無理だと思ったA子。しかし、あろうことかR美の方がなぜかノリノリで「じゃあ今日泊まればいいじゃ~ん! 今からパジャマとか着替え持ってきてあげるわ!」と言い出したのです。A子はR美の言い方から「本当にパジャマを取りに帰るつもり!?」と気が気でありませんでした。

R美はおそらく、S輔を泊まらせれば、A子に晩ご飯も作らせることができる。つまり、A子にS輔を預けることができると企んだのでしょう。これまでの素振りから見ても、純粋にS輔を泊まらせてあげたい、という気持ちだけではないように感じました。

いきなり置いていかれても困ると思ったA子は、「今日はさすがに無理だわ~! また今度ね〜!」と強めに言い返しました。するとA子のただならぬ雰囲気を察したのか落胆した様子で「まあ、また今度にしようか、S輔」とR美。

A子の許可を取るわけでもなく、R美の方がなぜかとても残念そうにしていてありえないと思ったA子でした。

R美はA子がS輔を預かってくれることを期待していたのでしょうか……。フリータイムを謳歌したかったのかもしれません。それにしても事前に何の相談もなく子どもを置いていこうとするR美には驚きです。「親しき中にも礼儀あり」を肝に銘じてほしいものですね。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。