遠足は子どもが楽しみにしているイベントですが、大人はお弁当作りという大仕事が待っています。今回は、ママ友からお弁当作りを頼まれた知人のエピソードをご紹介します。

お弁当に施した細工とは?

昼食の時間になり、A子とB美がお弁当を広げました。
するとそこには、同じデザインのキャラ弁が入っていたのです。

「かわいい! あれ? でもB美さんのお弁当と同じ……?」
周囲のママはザワつきましたが、A子はB美から『内緒にしろ』と口止めをされています。
A子はあいまいな笑みを浮かべて、ダンマリを決め込みました。

A子が作ったのは、親子でシェアして食べられる2段重ねのお弁当です。
「一緒に食べようね」と子どもに声をかけ、A子は親子でキャラ弁を楽しみました。

一方、B美の子どもはキャラ弁に喜んでいましたが、ママのB美の表情は引きつっています。
思わぬ形で仕返しをされたB美は、顔を真っ赤にしてお弁当をかきこみました。
A子にお弁当を作らせた証拠を一刻も早く消したかったようです。

図々しいママ友にプチ復讐

昼食後、A子は「なんでこんなことをしたのよ!?」とB美から責められてしまいました。
ところがA子は、「別の内容のお弁当を作れとは言われていないし」と、とぼけ顔。
仕事が忙しいのはわかりますが、子どものためにも自分でお弁当を作った方がよかったですよね。
A子は手の込んだ方法で、図々しいママ友にプチ復讐を果たしました。

【体験者:30代女性・主婦、回答時期:2023年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。