男だから、女だからと差別をするのはよくないことのはずです。筆者の知人Aさんが働く会社では、「女の仕事だから」と片付けを一切しない困った男性社員Tがいるのだそう。頑なに片付けをしなかったTを変えたのは、一体何だったのでしょうか。
片付けに男も女もない!
本社の人はTの言葉に怒った様子で言います。
「片付けに男も女もないだろう。自分が出したものの片付けもできないような人間は、男でも女でも信用できないな。そんな言葉が出るようじゃ君のことも信用はできそうにない」
そして、本社の人はササッと片付けをして会議室から去っていきました。「片付けをしなくていい」と親切心から声をかけたつもりのTは、意外な反応が返ってきて呆然と立ち尽くしています。
そして、少し経った頃、正気を取り戻し自分の使ったものの片付けをしました。
改心したTが片付けるように
本社の人に叱られてからというものの、Tはすっかり反省したようでした。男だから、女だからと仕事に差はありません。
人として自分が出したものは自分で片付けるのが当たり前ということに、目上の人からガツンと言われてようやく気づけたT。
これまでも悪気はなかったのでしょうが、それからは今までの態度が嘘かのように、片付けを行うようになりました。どこかで刷り込まれてしまった「片付け=女の仕事」という凝り固まった価値観も、誰かの言葉で変えられることがあるのです。
Aさんは自分自身もTのように古い価値観に支配されてしまわないように、日々意識のアップデートを続けていきたいと思っているそうですよ。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。