子どもの学校での様子が垣間見える授業参観は、親にとっても楽しみな行事。筆者の知人Aさんの夫は子どもが授業参観で親への手紙を読むと聞きつけ、「俺が行く!」と張り切って休みをとったそう。しかし、夫を待ち受けていた息子の手紙の内容は意外なもので……。

「僕のお父さんは家では何もしないくせに、いつも偉そうにしています。俺への手紙を書けと言われたので書いてみましたが、お父さんとの思い出は特にないので書くことがありません。なので手紙はこれで終わりにします」

授業参観に来ていた他の保護者たちは、息子の手紙の内容を聞いてクスクスと笑います。Aさんが横を見ると、夫は顔を真っ赤にしてうつむいていました。

きっと感謝の手紙をもらえると思っていた夫。普段何もしていないのに素敵な内容の手紙がもらえるはずありません。

不機嫌な夫に反省を促す妻

家に帰った後も不機嫌な夫。Aさんはこのままでは夫の怒りが息子に向いてしまうと心配しました。そこで息子が帰ってくる前に、夫と話し夫自身に反省を促すことにしたのです。

「息子があんな手紙を書くことになったのはあなたの普段の行いのせい。今回のことでそれを理解し反省してほしい」

夫は息子の手紙の内容がショックだったのか、Aさんの言葉をすんなりと受け入れてくれました。

「そうだよな……。俺、息子に何もしてないもんな」

少しかわいそうでしたが、きっと息子にも思うところがあったのでしょう。夫の態度が変わってくれることを願いつつ、Aさんはもっとよりよい家族になっていこうと決意したそうです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。