自分の物差しで物事を決め付けて、人のことを見下したりマウントをとったりしていると、いつか自分の視野の狭さに気付いて恥をかくことになります。今回は筆者の友人が、以前ママ友とのあいだで起きたエピソードを聞かせてくれました。

電車大好きな息子

私には小学4年生の息子がいます。
息子は小さいころからとにかく電車が大好き! そのため、私は以前からよく電車を使って息子と外出していました。

正直、子どもを連れていると「車のほうが楽なのになぁ」と思う瞬間はありますが、我が家には車が1台しかなく、その1台も夫が通勤に使っているので、平日は使うことができません。

ママ友からのマウント

夏休み中のある日、私が息子と2人で電車に乗って出掛けようと、家から駅に徒歩で向かっていたときのことです。
駅前広場のロータリーに停まっている車の中から、顔見知りのママ友に声を掛けられました。ママ友は、汗を流しながら歩く私たちを見て、「この暑いのによく歩きと電車で出掛けられるね! 私は車じゃないと無理」と馬鹿にしてきました。
そのママ友の家庭は裕福で、車を2台保有し、そのうち1台を夫が通勤用、もう1台はママ友が好きに使っているそうです。

私が「でも息子は電車が好きだし、案外楽しいよ」と返答すると、「負け惜しみに聞こえるからやめたほうがいいよ~(笑)」と見下した態度……。
さすがにムカッとしてしまいました。

参観日に息子が発表したのは?

悔しい思いをした1か月後、息子の授業参観がありました。例のママ友の子どもも同じクラスです。

そのときの科目は生活で、内容は夏休みの自由研究を1人ずつ発表するというものでした。
私の息子は電車好きを生かし、駅や時間帯ごとの乗車数を調査するなどして、ボリュームのある立派な自由研究を完成させていました。

ママ友には言っていませんでしたが、夏休みに暑い中歩いて駅まで行き、電車に乗っていたのは、この自由研究のためでもあったのです。