子どもの発達はとてもデリケートな問題です。たとえ親族でも、安易に口出ししたり勝手なアドバイスをするべきではありませんよね。今回は無遠慮な姑をスカッと成敗したエピソードを友人が聞かせてくれました!

うちの子、大丈夫?

これは、私の息子が3歳だったころの出来事です。初めての子どもということもあり、今から思うと当時の私はかなり神経質になっていました。
「ほかの子より発達が遅れていないか」「ほかの子ができていることが自分の息子もちゃんとできるか」と、周囲の子どもと息子を比べては一喜一憂する日々で、我ながら心配しすぎだったと思います。

追い討ちをかける姑

そんな私の心に、さらに追い討ちをかけて焦らせる人物がいました。近所に住む姑です。
息子を連れて義実家を訪れるたびに、姑は無神経なことを平気で言ってきました。

「この子、まだしゃべれないの?!」
「どこか悪いんじゃないの? 病院で診てもらったら?」

気にしていることをズケズケと言って、いちいち私の不安を煽ってくる姑に、私はいつもうんざりしていました。

怒りがついに爆発!

ある日、用事があって息子を連れて義実家を訪れると、いつものように姑が息子の発達について口出ししてきました。
私が強く言い返さなかったからか、姑の言い方はどんどん無遠慮になっていきます。

「息子がこれくらいの歳のときは、もう立派におしゃべりしてたわよ! ママの声掛けが悪いんじゃない? ちゃんと子どもの話を聞いてあげてる?」
「なんだかほかの子よりぼんやりしてるわねぇ。どこかおかしいんじゃない?」
「絶対に異常があるから病院で診てもらったほうがいいわよ」

なんとか我慢しようとしましたが、ついに私も限界に達し、怒りが爆発!
姑に向かって、「家ではちゃんとしゃべるんですよ。ここに来るとしゃべらなくなるので、息子のためにももう来ないほうが良さそうですね!」と言い放ちました。

さすがの姑も……

大人しいと思っていた嫁が突然ブチキレたことに驚いたのか、姑はタジタジ……。このままでは孫に会えなくなると思ったのか、「まぁ、まだ小さいんだし、これからよね~」とわざとらしくフォローしてきました。

あれから10年以上がたち、息子は高校生になりました。
大人しく口数が少なかった子どものころとは対照的に、とても活発な子に育っています。

発達を気にする気持ちも分かりますが、それで本人や家族を嫌な気持ちにさせては元も子もありませんよね。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2023年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。