小さなお子さんがいると近所の子どもたちが毎日のように遊びにくるようになり、自宅が「遊び場」にされてしまうことってありますよね。
でも、それが当たり前になるとちょっと困ってしまうことも……。
今回は、知人K子から「ご近所付き合いでモヤモヤ」した話を聞かせてもらいました。

ママ友の無言の押し付け

K子は4人の子どもを育てる母です。

一番上の娘が小学校に上がったころから、近所のN子の娘が頻繁に遊びに来るようになりました。

N子は自称「キレイ好き」で、自分の家が汚れるのをとても嫌がるタイプ。

そのため、娘の友だちを自分の家に呼ぶことは絶対にしません。

しかし、他の家に娘が遊びに行くのには積極的だったのです。

しんどい長時間滞在

N子の娘がK子の家に来ること自体は、最初は問題ありませんでした。

むしろ、内気だった娘が家に友だちを連れてきてくれたことに嬉しさを感じていたほど。

しかし、だんだんと頻度が増え、滞在時間も長くなってきて、K子も徐々に困惑しはじめます。

特に問題だったのは、N子が「ウチの娘の門限は19時」と一方的に決めてしまったこと。

「下の子の夕食や入浴が遅くなってしまうから17時までにしてほしい」とやんわり伝えたこともあったのですが、完全無視。

K子は更にストレスを感じてきました。

驚きの一言に唖然

ある日、K子はN子の娘から驚くべき言葉を耳にすることに。

「ママが『うちにあそびにきてもらうのは困るけど、K子さんのお家なら子どもが多いし、1人増えても平気だからあそびに行っておいで』って言ってたよ!』」

と無邪気に話したのです。

この言葉を聞いたK子は愕然としました。

「うちを都合のいい遊び場にしないで……!」と言いたくなりました。

習い事が救いの手に

そんな中、K子の娘が「チアダンスを習いたい!」と言い出しました。

K子は「これだ!」と思い、すぐにチアダンス教室を探して体験会に参加。

そのままチアダンスを始めることになり、結果としてN子の娘が遊びに来る機会がぐっと減りました。

K子はホッと胸をなでおろしました。

N子に悪気はないのかもしれませんが、そもそもご近所付き合いは難しいもの。

お互いの生活スタイルやルールを尊重し合うことが大切ですよね。

ほどよい距離感を見つけて良い関係を築けるといいですね。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。