「産前産後の恨みは一生!」なんて言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、知人のA子はまさにその体験をしたそうです。
初めての妊娠でひどいつわりに苦しんでいたA子に、夫が放った一言が引き金となりました──。
今回は、A子から話を聞いてみました。

産休初日に夫からまさかの一言!

A子は夫と2人暮らし。共働きで生活を支えていました。

第一子を妊娠した際、妊娠後期に入ってもひどいつわりに悩まされていましたが、仕事は休むことなく続け、ようやく産休に入る日を迎えました。

「やっと休める……」とホッとして迎えた産休初日の朝。

ところが、予想もしなかった一言が待っていました。

夫が出勤の準備をしながら放った一言、「いいなぁ、A子は休みかぁ。せいぜいゴロゴロしてろよ。オレは会社で働いて来るから」

その言葉とともに、フェイスタオルがA子に向かって投げつけられたのです。

結婚して1年。これまで見たことのない夫の冷たい態度に、A子は驚きを隠せませんでした。

それと同時に、これまで妊娠中の辛さを理解してもらえていなかったことが一気に胸に突き刺さり、深く傷ついたのです。

出産後も「無関心」の夫

その日以来、A子の心の中に小さな亀裂が生まれました。

出産後も、夫は、「仕事が忙しい」を理由に、家事や育児にほとんど関わりませんでした。

たまに優しい言葉をかけられることもありましたが、そのたびにA子の頭にはあの日の言葉がよぎって、どうしても素直に受け取れませんでした。

心の中の不満や失望は募っていくばかりで静かに大きくなっていったのです。