今回は、筆者の友人が以前勤務していた会社で遭遇した【自分と同じ物を欲しがる上司】のお話をご紹介します。“物”だけに飽き足らず、上司は“ちょっとした癖”までマネしてきて、ついには“彼氏”にまで……!?

上司が私の恋人に急接近。ついには彼を会議室に呼び出し……

当時私は、3つ年上の先輩社員と社内恋愛をしていました。周囲も公認の仲だったので、私たちが付き合っていることは当然A課長も知っていました。

しかしある日、彼から「A課長から、SNSの個人アカウント経由で連絡がくる」と相談を受けたのです。内容は「〇〇さん(私)のことで相談がある」「2人でご飯に行きませんか?」というものが数通。

物や行動をマネされるだけでなく、恋人にまで接近してきたことに強い不快感を持った私。「今までのことを人事に言った方がいいのかな」と考え始めた頃、恋人がA課長に呼び出されたのです。

恋人が指定された会議室に行くと、1人で待っていたA課長が「好きになっちゃった♡」と彼に告白。当然断った彼からその話を聞いて、私はついに堪忍袋の尾が切れてしまいました。

私は退社覚悟で「今までの行動はどういうつもりなのか」とA課長を問い詰めました。A課長の返答は「若くて可愛いあなたが羨ましかった。あなたになりたかったの」という、到底理解できないものでした。

「もうこの人の下では働けない」そう思った私は、人事部に事情を話しました。すると人事部から、A課長は以前にも若い社員を執拗にマネして退職に追い込んだことがあると聞かされたのです。

あの人のようになりたい、と憧れる気持ちはわかりますが、人に迷惑をかけてはいけませんよね。前回、厳重注意されたにもかかわらず再び同じ騒動を起こしてしまったA課長は、別支店の閑職に異動になり、その後二度と会うことはありませんでした。

【体験者:30代・女性パート主婦、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。