イメージだけで勝手に自分の背景を決めつけられると、腹が立ちますよね。今回は、筆者が知人から聞いた「シングルマザーだからお金がない」と決めつけてきたママ友の話をご紹介します。
離婚して地元に帰った私。「シングルマザー」に向けられる偏見の目
私は小学生の娘を持つシングルマザーです。数年前に離婚してから地元に戻り、家族に手伝ってもらいながら必死に一人娘を育てています。
「シングルマザー」というだけで過剰に同情されたり、あからさまに避けられたりすることもしばしばですが、あまり気にしないようにしていました。
ある日、保育園の保護者15人ほどで、小さなカフェを貸切ってランチ会をした時のことです。私はたまたま同じ保育園を利用していた、高校の同級生A子に誘われてそのランチ会に参加していました。
参加者の中には、話したことのない保護者もちらほら。その中に、私の方を見てクスクス笑うママたちがいることに気付きましたが、面倒なので知らないふりをしていました。
会場の終了時間が近づき、幹事のママが「一人〇〇円ご用意ください」と参加者に声をかけ始めた時です。私を見てクスクス笑っていたママたちが、私に近づいてきました。
そしてその中の一人が、皆に聞こえるような大きな声で、私に「あなた、シングルだからお金ないでしょ? かわいそうだからおごってあげるわ!」と話しかけてきたのです。
よく見ると、話しかけてきたママは地元でも有名なお医者様の奥様。私がポカンとしていると、さらに「遠慮しなくていいのよ。困っている人に募金するようなものだから」とニヤニヤしながら言ってきました。
私が言い返そうとしたその時、横から「ちょっと待ってください」と声がしました。