義父の還暦祝いに義兄が「なんで現金包まないんだ」と激怒!
義父の還暦祝いのために家族で義実家を訪問した時のことです。お祝いの席には義兄もいました。
私たちが義父にお祝いの品を渡していると、義兄が突然「なんで現金じゃないんだよ! 共働きで金持ってんから何百万円か包めよ!」と激怒しました。
そしてあろううことか、お祝いの品を義父の手から奪いとり、そのまま放り投げたのです。
さすがに我慢の限界だった私が文句を言おうとすると、その前に義父がポツリと呟きました。「いつか改心してくれるかもと期待を抱いていたが、もうお前に人の心はないのだな」
そして続けて、「もうお前を息子と思うのも今日でやめる。すぐにでも荷物をまとめて出ていってくれ」と義兄に言い放ったのです。
義兄ははじめ「子供を見捨てるなんて最低の親だ」などど喚いていましたが、何を言われても微動だにしない義父に焦りを感じたのか、自分の部屋にこもってしまいました。
義兄の部屋の前で、淡々と「借家の初期費用くらいは出してやる。明日不動産屋で住む家を探してこい」と声をかける義父。義兄も義父が本気だと察したからか、部屋からはすすり泣く声が聞こえてきました。
還暦祝いはまた改めることになり、微妙な空気の中、私たち一家は帰路につきました。どうなることかと心配していると、後日、旦那から驚きの続報が入ってきたのです。
なんと義兄が、市内の介護施設で働き始めたとのこと。今まで甘えていた親に本気で見捨てられそうになったことで、ようやく働く気になったようです。
働き始めたことで、実家を出ることは免れたそうです。まだ安心はできないですが、それ以来実家で顔を合わせてもお金をせびってくることは無くなりました。義兄がこのまま自立してくれることを願っています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。