「あの出来事は忘れられないなあ」と苦笑交じりに当時を振り返って話してくれたのは、筆者の知人A子。
今回は、A子の息子さんがとっても楽しみにしていた遠足でやらかした、クスっと笑えるお話をご紹介します。

お調子者の息子

これは、昨年の秋に息子がやらかしたお話です。

昔から、良く言えばクラスのムードメーカー的存在、悪く言えばお調子者だった息子。

クラスの盛り上げ役として友達から頼りにされているところは良いのですが、時々羽目を外しすぎることも......。

何かやらかすたびに私や夫、学校の先生が叱ってはいるものの、息子にはいまいち響いていないのか、またすぐにふざけ始めるので手を焼いていました。

楽しみな遠足

そんな息子の通う小学校では、3年生になると動物園へ遠足に行く恒例行事が行われます。

動物が大好きな息子は3年生に進級してからずっと、遠足が楽しみで仕方ありませんでした。

もう一つ息子がワクワクしていたのは、給食では食べられない【おやつ】。

『500円まで』と決まっており、私と一緒に買いに行ったお菓子をリュックに詰めていたはずだったのですが......。

息子の様子がおかしい

当日の朝、私は仕事の都合で早めに出勤し、同居している母に息子の送迎を頼みました。

仕事が終わり家に帰ると、『遠足のことを笑顔で話してくれるだろう』という想定とは違い、息子は何だか落ち込んでいたのです。

どうしたのかと思って尋ねると......。

「おやつ持っていき過ぎた」

なんと、500円分買ったおやつとは別に、勝手に家にあるお菓子を大量に持っていったと白状したのです!

ドンマイ、息子!

でも、友達はみんな約束を守っていたので、罪悪感があったようでリュックから出せず。

結局持っていったおやつのほとんどを持ち帰る羽目になり、ずっと荷物が重くて仕方なかったのだとか。

さらに学校に帰ってきて解散する間際に先生に見つかり、たっぷり叱られたのだそう。

その後、『失敗して恥ずかしかった』『先生にも怒られて悲しかった』と落ち込む息子をなだめつつも、約束を守ることの大切さを息子に説いた私。

息子は素直に聞いてくれて、翌日学校で先生に自分からしっかり謝罪したようです。

同時に息子が羽目を外しすぎることも減り、失敗がいい教訓になっているようで安心しています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。