知人のA子は、義姉から自宅を託児所代わりにされていました。モヤっとしながらも受け入れていたA子ですが、その日預けられた義姉の娘の様子が、どうやらおかしい……。「どうしたの?」と尋ねると、驚きの展開が待っていました。

託児所代わりにする義姉にモヤッ

A子は、義姉のB美から自宅を託児所代わりにされていました。
頻繁に娘を預けて遊びに出かけるB美にモヤッ。
気分は良くないけれど、B美は定期的にお礼をしてくれるし、B美の娘もおとなしい性格で手がかからなかったため、可能なときは受け入れていました。

その日も、B美は娘をA子に預けて「友だちとランチなの♪」と出かけていきました。
預けられたB美の娘は、普段の様子とは違って浮かない表情です。
『体調でも悪いのかも?』と心配したA子は、「どうしたの?」と尋ねました。
すると、彼女から驚きの言葉がこぼれたのです。

義姉の娘の言葉に大慌て

B美の娘は、小さな声で「今日は私の誕生日なの」と言ったのです。
この言葉を聞いたA子は驚愕しました。
『なんで娘の誕生日に遊びに出かけるのよ!』

B美が娘の誕生日の準備をしているのか、それだけでも知りたかったA子は、慌ててB美に電話しました。
ところが、B美は電話に出てくれません。
仕方がないので、メールで誕生日のことを伝えましたが、待てど暮らせど返信はなし。

夕方になって、ようやくB美が帰ってきました。
「ただいま~。盛り上がって遅くなっちゃった! これ、お土産ね」と、A子にお土産を渡してくるB美。
A子はそんなB美を部屋に引っ張ってきて「今日、娘さんの誕生日なのよね!? 準備はしてるの?」と尋ねました。

義姉の言葉にポカーン

義姉は、「あの子の誕生日、忘れてたわ」とあっけらかんとした表情で答えました。
プレゼントもケーキも、夫婦そろって用意していないと言うのです。

A子は「私が送ったメールは読んだ? ケーキくらい帰る途中で買ってこれるでしょ!?」と言ったけれど、「う~ん。今日は疲れてるから、明日するわ」と信じられない発言をするB美。
あまりの言葉に、「誕生日は今日なのに、かわいそうよ」とA子が責めると、「忘れてたんだからしょうがないじゃない!」と、B美はふてくされてしまいました。

義姉の娘が不憫すぎる!

親に誕生日を忘れられたB美の娘を、不憫に思ったA子。
「ちょっと留守番していて!」とB美に伝えて、出かけていきました。
そして閉店間際のお店に駆け込んで、ケーキとチキンを購入。
即席ですが、B美の娘の誕生日のお祝いをすることにしたのです。

B美は「よかったわね~。ケーキ、おいしそう」と娘に声をかけ、しれっと参加していました。
そんなB美にイラっとしたけれど、B美の娘は喜んでくれて何とかホッ。
確かに息抜きも大切かもしれませんが、我が子の誕生日を忘れるとは。忘れていたのならせめて娘に対してフォローはしてほしかったですよね。非常識すぎるB美にあきれ果てたA子は、今後子どもを預かるべきか、考え直すことにしたそうです。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。