最近ではペットを失った悲しみから精神的・身体的に不調が起きるペットロスという言葉が浸透していますよね。ペットは家族の一員ですから、落ち込むのは当然です。今回はそんなペットロス中に心ない言葉をかけられた経験のある筆者の知人Yさんのお話です。
12年一緒にいた愛犬
Yさんは近所でも有名な愛犬家。毎日朝と夕方に愛犬を連れて散歩を欠かさず、たまにドッグカフェに連れて行ったり、定期的にドッグランに連れて行ったりととてもかわいがっていました。
しかしそんな愛犬が、突然の病で命を落としてしまったのです。
「大変だったわね……」
いつもの散歩コースでよく顔を合わせていた愛犬家仲間たちは、皆Yさんを慰めに来てくれました。
「12年も一緒にいたから、急にいなくなるとどうしたらいいのか」
Yさんは愛犬を失ってから、悲しみで眠れない日が続いています。
「完全にペットロスね、お気の毒に」
愛犬家仲間たちはげっそりとやつれたYさんを気遣い、手作りの食事を差し入れたり綺麗なお花を愛犬の遺影の前に供えたりしてくれました。
無神経な発言に……
「Yさん、ペットロスって聞いたけど大丈夫?」
ある日愛犬家仲間のひとりで、小型犬を何匹も飼っているKさんという女性がYさんの自宅にやってきました。