ご近所トラブルは避けたいもの。しかし、住んでみるまでどんな人が住んでいるのかはわからず巻き込まれてしまうこともあるでしょう。筆者の知人Aさんは、一軒家を購入したところ駐車場をめぐるご近所トラブルに巻き込まれてしまいました。簡単には引っ越せない戸建てでのトラブルをどうやって解決したのでしょうか。

道路の突き当りの一軒家を購入

Aさんは結婚5年目で2歳の娘を持つ母です。子どもができたのをきっかけに「広いところで子育てをしたい」と一軒家を購入しました。

Aさんが購入したのは道路の突き当りにある家で、道路が行き止まりなため住民以外の侵入がなく静かで暮らしやすい環境の一軒家でした。

「最高の環境で子育てができる!」と考えていたAさんでしたが、隣に住むCさん一家に困らされてしまうことになるのです……。

どうして? 我が家の駐車場を塞ぐCさん

突き当りに住んでいるAさん。そのためAさん宅に入る道路は1つしかなく、その道路を塞がれてしまうとAさんは家に入れなくなってしまいます。

そんな状況なのに隣人のCさんは、いつもAさん宅の入口を塞ぐように車を駐車していました。自分の土地には車を入れずに、なぜか道路に駐車しておくのです。家の前に車を停められるとAさんは車が停められないので、Cさん宅を訪ね「車をどかしてください」と頼んでいました。

頼めば車をどかしてくれるCさんでしたが、Aさん宅をふさぐ駐車方法は変えてくれません。

じゃあうちも同じことやりますね

ある日車で帰宅すると、またCさんの車で家への駐車場が塞がれています。Aさんは呆れてしまいCさんの車に連結するように、車を停めました。こうすると今度はCさんの車が出られなくなってしまいますが、そんなことは知ったこっちゃありません。

その後、Aさんが自宅で過ごしていると、Cさんがやってきて文句を言ってきました。

「どこに車停めてんのよ! 私が出られないじゃない!」

激昂するCさんに対しAさんは冷静に言い返しました。

「いつもうちが同じことやられてるんです。ちゃんとお互い自分の土地に停めましょうね」

目には目をでやっと改善!

駐車しにくいなど理由はあったのかもしれませんが、自分が同じことをされてみて、やっと気がついたCさんは、その後ちゃんと自分の土地に駐車をしてくれるようになりました。

駐車場所を守るというのは当たり前のことなのですが、それが守られるだけでAさんは快適に暮らせるようになったのです。

正面からぶつかったため隣人との関係は微妙ですが、他に嫌がらせをされているわけでもないのでAさんは気にせず暮らしているそうです。

家を購入すると簡単に引っ越すのは難しいもの。ご近所付き合いはうまくやっていきたいものですが、思わぬトラブルが起こってしまうこともあるようですね。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。