“熱中症は危険なもの”という意識は広がりましたが、熱中症は夏だけ注意すればいいと思っていませんか? 筆者の知人Aさんは秋の遠足で小学4年生の息子が熱中症で搬送されてしまったそうです。注意喚起の意味も込めて、Aさんから聞いた息子の遠足で起きた熱中症事例をご覧ください。

涼しくなってきた! 秋の遠足

Aさんは小学4年生の息子を持つ母。子どもが毎日家にいる大変な夏休みを乗り越え、2学期が始まりホッとしていました。毎日のように猛暑日が続き暑かった夏ですが、9月に入ると涼しい日も増えてきて過ごしやすくなったなと実感していました。

ある日、学校からのお便りで9月中旬に遠足があることを知ったAさん。行き先は山で秋の行楽シーズンにピッタリ! 息子には楽しんできてほしいと思いました。

このときのAさんは、まさか秋の遠足であんな事態になるとは思っていなかったのです……。

遠足当日、熱中症で搬送される我が子

遠足当日、気温が高くなる予報は出ていたものの、Aさんは特に心配することなく早起きして作ったお弁当とおやつと水筒を息子に持たせました。

楽しそうに出かけた息子を見送ったAさんでしたが、その数時間後に学校から緊急の連絡が入ります。

「息子さんが熱中症で倒れて緊急搬送されたので◯◯病院へ行ってください」

突然の知らせに驚きつつも、Aさんは言われた通り病院へ向かいました。病院へ着くと息子は点滴を打たれながらも元気そうな様子で、Aさんはホッと一安心。