お付き合い中のお相手と、将来の事を夢見るのはごく普通のことです。
筆者の友人A子さんは、大好きな彼氏と結婚まで考えていたのですが……。
まさかの結末に、唖然とするしかありません。

お金はないけど、手料理でおもてなし

A子さんは普通のOLで、お給料もごく普通の一般的な額でした。
それに対して彼氏はA子さんより10万円ほど手取りが多かったので、デート中の食事なども多めに支払ってくれていたのです。

それをお返しするかのように、A子さんは自宅に招いて手料理を振舞ったり、手作りのお菓子を渡したりしていて、2人はとても良いバランスでお付き合いしているようでした。

皆が同棲を応援してくれた! 楽しみ♡

そんな2人は付き合ってすぐから、お互いが結婚を意識していました。
結婚を前提に同棲しようという話になったので、両家に同棲の挨拶へ行くことにしたのです。

どちらの両親も、同棲話を喜んで受け入れてくれました。
両家から「はよ結婚し!」と言われるほど、皆が認めて応援してくれたのです。

そうして、2人はすぐに家探しを始めました。
そのまま結婚して子どもが産まれてもしばらく住めるようにと、広めの部屋を探すことにしました。

なかなかいい部屋が見つからない

しかし、部屋探しは予想以上に難航しました。
2人の希望条件で駅近・築浅は外せず、さらに広い部屋を探していたので、どこも予定していた予算より5万円以上もオーバーしてしまうのです。

A子さんは仕方なく条件変更しようと提案すると、彼氏は驚きの発言をしたのです。

「この部屋気に入ったし、もうここにしようや!」

彼氏はこれ以上探すのが面倒になったのか、なんとその場で部屋を決定しようとしたのです。
その部屋はかなり希望条件が整っていたものの、予算はまさかの10万円オーバー。

越えている分を彼氏が多めに払うのかと思いきや、彼氏の考えは予想だにしていないものでした。

いや、それは違うでしょ!? トンデモ発言は別れに繫がってしまった

「2人平等な関係でいたいから、家賃も絶対に割り勘で!」

そう彼氏は言い切ったのです。
10万円オーバーを2人で割ると、1人プラス5万円。
そうなると彼氏より収入の少ないA子さんは、自由に使えるお金がほとんど無くなってしまいます。
その事を彼氏に伝えても、彼氏は部屋も割り勘条件も譲ってくれません。しまいには、

「A子は定時で上がれるんやし、そのまま夜バイト行ったらいいやん! 自由に使えるお金増えるで?」

などと、楽しそうに言い出したのです。
こちらの事を全く考えてくれないどころか、借りたい家の為に仕事を増やせなどと言う彼に幻滅してしまいました。
もちろんその後かなり揉めてしまい、そのまま別れることに……

まとめ

もちろん譲れない条件というものは誰にだってあります。
それでも2人が幸せになるためのことなのに、片方が大きな負担を負うというのはいかがなものでしょうか?
彼に悪気はなかったのかもしれませんが、一生を共にする前に、彼の思いやりのなさに気付けて良かったですね。

【体験者:30代・OL、回答時期:2020年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。