交通の便が良くどこにでもお店がある都会と、自然豊かで人間関係の濃密さを味わえる田舎、どちらが良いかというのは感じる個人差が大きいものです。
筆者の知人A子さんは都会っ子だったのですが、嫁ぎ先がまさかのド田舎で……。何があったのかA子さんから話を聞きました。

やりかえさないと気が済まない! A子さんの逆襲方法とは?

夫と義父が義姉一家と旅行へ行く日があり、A子さんは姑と2人で留守番することになっていました。
大嫌いな姑と2人きりでしたが、この日がA子さんの復讐の始まりだったのです。

水が欲しいとベッドで怒鳴る姑。
A子さんは笑顔で水を持って行き、ベッドから少し離れたテーブルに水を置いたのです。
「届かない!」と怒鳴り散らす姑に、A子さんは笑顔でこう言いました。

「今お義母さんに水を渡せるのって、私だけなんですよね~」

そうして姑の目の前で、A子さんは水を飲み干してみせたのです。
もちろんブチ切れる姑でしたが、

「人にものを頼むのに、そんな態度でいいんですかね?」
「私今までどんな扱いをされても、ずーっとずーっと我慢してきたんですよねぇ」

A子さんの様子がおかしい事に気付いたのか、姑は小さい声で「お水ください……」と言いました。

「はい、お水どうぞ。動けないって本当に辛いですよねぇ。明日の夜まで二人っきりですし、寂しくならないようにお話しましょうね!」

なんとA子さんは、今までの恨みつらみを姑に話し出したのです。
徐々に怯えていく姑を横目に、今まで自分が受けてきた酷い仕打ちを笑顔で話し続けました。

「これからも、私がずっと介護させてもらいますね。これが農家に嫁いだ嫁の勤めですもの!」

一晩中話し続け、姑はもう真っ青でした。
姑は蚊の鳴くような声で「出ていってくれ」と言い、A子さんはそのまま実家に逃げることにしたのです。

その後、夫からは鬼のような着信がありましたが、

「お義母さんはもう私の顔も見たくないそうで、出ていってくれって言われたの。これで同居なんか続けられないし、もう離婚するしかないわ!」

その後は夫がA子さんの実家に何度も来ましたが、大激怒しているA子さんの両親が追い払ってくれました。
それから時間はかかりましたが、無事離婚することが出来ました。

まとめ

動けない中恨みつらみを話され続けるのは本当に怖かったでしょうが、姑の自業自得ですので仕方ありませんよね。
農家の家庭が皆同じというわけではありませんが、A子さんの嫁ぎ先は本当に辛かったようです。
これからは自分を大切にしてくれる人達と、穏やかに過ごせますように!

【体験者:40代・パート主婦、回答時期:2020年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。