我が子が一生懸命何かに挑戦したり取り組む姿に、思わず涙した方もいるでしょう。
今回は、筆者の知人から聞いた、愛する娘のほっこりエピソードをご紹介します。
愛する娘
これは昨年の秋、娘が5歳のときに運動会で起こった出来事です。
私はいわゆる高齢出産と呼ばれる年齢で、娘が最初で最後の出産でした。
そうして生まれてきてくれた可愛い娘に、私も夫もメロメロ。
『なるべく娘がしたいことはさせてやりたい』
『娘には楽しく笑ってばかりの毎日を過ごしてほしい』
そう願うがあまり、ついつい甘やかして育ててしまっていたのです。
わがままに育ってしまった
わがままを許していたせいか、娘は好き嫌いがかなり激しい性格に。
「ニンジンは嫌いだから食べない」
「この服可愛くないから着たくない」
「今はカレーしか食べたくないの!」
ちょっとしたことでも嫌なことがあると、すぐに癇癪を起こすようにもなったのです。
偏食や強すぎるこだわりに悩まされていましたが、特に困ったのが運動嫌いであること。
食べることは大好きなのに、走ったりダンスしたりと運動がとにかく苦手な娘。
「運動したくない!」
と言われると、私は強く注意できずにいました。
そんななか、秋に開かれた保育園の運動会でびっくりする出来事が!
娘が転倒!
子どもたちは紅組と白組に分かれて競っており、種目の1つである5歳児クラスの全員リレーに出場した娘。
ほかの子よりも遅いものの、娘は苦手ながらも一生懸命走っていたのですが、なんと途中でまさかの転倒!
膝をすりむいて今にも泣きそうな娘に、思わず駆け寄りそうになっていると……。
お友達パワーってすごい!
「A子(娘)ちゃん、がんばれ~~!」
なんと、子どもたちから大きな声援が。
さらに、先生に制止されつつもお友達が娘に駆け寄り、手をつないで一緒に走り出したのです!
そのまま娘は足が絡まりそうになりつつも、何とか次の子にバトンタッチ。
お友達とニコニコ喜びを分かち合う娘を見て、感動して思わず泣いてしまいました。
その後、娘は自主的に私や夫に速く走るコツを聞いてきたり、足の速いお友達が好き嫌いしないと聞いたようで、苦手なおかずも少しずつ食べるように!
精神的にかなり成長できた娘を見られて、娘のお友達には感謝の気持ちでいっぱいです。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。