人生のなかで、『影響を受けた言葉』ってありますか? 筆者の知人は、ある人の言葉で『理想の上司とは』という価値観に大きな影響を受けたことがあるそうです。今回は、そんな知人のエピソードをご紹介します。
昇進の辞令
ある日突然、上司から昇進の辞令を受けました。
その瞬間私は、思わず「嫌だ!」と言いたい気持ちになりました。
もちろんうれしい気持ちはありますが、それよりも『私なんかができる気がしない、ムリだ!』という不安が上回っていました。
理想の上司
そんな私の気持ちを察したのか、上司がご飯に誘ってくれました。この上司は私にとって『理想の上司』を絵に描いたような人でした。
普段は明るくて優しいけれど、言わないといけないことはしっかり言う。指示は的確で、ミスをしたときも頭ごなしに怒ることはせず、冷静に話をしてくれる。
上司のいいところを出せばキリがないのですが、とにかくこの上司がすごい人すぎて、『私は到底こんなふうにはなれない』という気持ちがありました。
仕事ができなくてもいい?
上司から「自信がない?」と聞かれ、私は「はい」とうなずきました。
すると上司は「『常に部下よりも仕事ができる人でなくちゃいけない』みたいに思ってない? そんな必要ないから安心して」と言います。
私はまさにそう思っていました。この上司の言葉に『仕事ができなくていいなんてことあるのだろうか?』と感じました。
上司の仕事とは
続けて上司はこう諭してくれました。