子どもの前で平気で誰かの悪口を言う人、周りにいませんか?
そんなとき、子どもの心は大人が思っている以上に傷ついているかもしれません。
知人のK子も、ママ友たちが悪口を言い合うことで関係を保つようになった時期がありました。
その状況に耐えられなくなったK子がとった行動とは?
そして、娘の心に残った思いとは──。今回は、K子から聞いた話をお伝えします。

K子の選択

K子は、小学校4年生の娘を持つ母です。

近所には、子どもたちが同級生ということもあって未就学児のころから仲良くしているママ友が2人います。

しかし、子どもたちが小学校に上がったころから、3人が集まるといつも誰かの悪口を言うのが当たり前になっていたのです。

何かあるたびに誰かの批判や陰口を言い合うのが、彼女たちのコミュニケーションの手段となっていました。

K子は、そのような状況にどうしてもなじめませんでした。

悪口に同調せず、いつも笑顔でやり過ごすか、別の話題に変えようと努力したものの、そんなK子の良心的な態度が返って2人のママ友から疎まれる原因に。

ママ友たちは次第に彼女とその娘を無視するようになっていったのです。

仲間外れの現実

徐々に、学校行事や塾で挨拶しても知らないフリをされ、以前は一緒に行っていた食事の誘いも外されるように。

それでも、K子は悪口に参加してまでグループにとどまろうとは考えませんでした。

K子自身は自分が無視されたり、仲間外れにされたりすることをそれほど気にしなかったのですが、娘がその影響で仲間外れにされるのではという心配は常に心にありました。

娘が見た母の強さ

その後、年月が過ぎ、K子の娘は中学生になりました。

ある日、娘がK子に話しかけました。