大丈夫? 成績低迷中の我が息子
Aさんは中学2年生の息子を持つ母。中学生になり定期テストなどで息子の成績がはっきりとわかるようになると、息子の成績が気になるようになってきました。
学年順位は下の方で低空飛行を続ける息子。Aさんもこれではまずいと「勉強しろ!」と声をかけますが、息子は知らん顔。
中学2年生になっても相変わらずの低迷っぷりで、Aさんは「このままで受験は大丈夫なのかしら……?」と心配していました。
何があった? 急にアップした息子の成績
Aさんがいくら心配しても勉強をするのは息子本人。息子自身にやる気になってもらわなければ何の意味もありません。「どうしたらいいものか……」Aさんが頭を抱えていると、息子の成績に変化が現れたのです。
中2の秋の中間テストで、これまで下の方から数えた方が早かった学年順位が急に真ん中くらいにアップ。
「なにこれ! すごいじゃん!」と褒めると息子も嬉しそうです。Aさんは「たまたま得意分野ばかり出題されたのかも」と糠喜びしないように考えていましたが、その後も息子の成績は上昇を続けました。
息子の成績上昇の理由とは
息子は相変わらずYoutubeに夢中で、Aさんから見ると成績上昇前と勉強時間は変わらないように見えました。しかし、このYoutubeにこそ息子の成績上昇の秘密はあったのです。
息子が今ハマっているのが勉強系ユーチューバーの動画。そのチャンネルでは勉強の大切さを語り、勉強の方法やコツなどを教えてくれます。
学校の定期テスト対策の動画もアップしてくれており、息子はそれを熱心に見て勉強していたようで、見事結果に繋げていたのでした。
Youtubeも悪いことばかりじゃない
「俺、これ見たから勉強が得意になってきたし、勉強したいって思うようになったんだよね」
そう語る息子を見ていると、Aさんはこれまで自分がかけてきた「勉強しなさい」の言葉の無力さを感じてしまいます。また、勉強の妨げになるものとしか考えていなかったYoutubeが息子の勉強を助けてくれていたなんてとびっくりさせられました。
「Youtubeに夢中になるのも悪いことばかりじゃないのね……」
Aさんは息子には今後もさまざまなものから必要な情報を収集し、強く生きてほしいと願うのでした。親の心配をよそに、子供は自分で乗り越えていくものなのかもしれませんね。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2023年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。