3年経過後はどうなる?
先輩は嫌なことをされると、賞味期限が3年のレトルト食品を買ってきて保存しているのだとか。
レトルト食品の賞味期限は約3年。嫌なことをしてきた相手の見守り期間も、同じく約3年。
3年間相手を見守り、その後「この人はだめだ」と見限ったときは、レトルト食品を食べてスパッと縁切りをしているのだそうです。
つまり、3年の間で相手の態度が改善すれば関係継続ですが、改善されない場合はサヨウナラ。
先輩はいつも「いいよ」と言って許してくれていますが、それは「いいよ(今だけね。3年間見守って最終判断するからね)」という意味だったのです。
レトルト食品を買う時期と賞味期限は毎回異なるため、厳密に3年間のカウントはできません。
ざっくりと3年をカウントして、「そろそろ結論を出すか」と、縁切りか関係続行かを決めているようです。
先輩は許しているように見えて、全然許していなかった!
しかも3年間も引きずっている……!
嫌なことがあるたびにレトルト食品を買っているということは、先輩の家には大量のストックがありそうですよね。
異様な光景ですが、家族には「災害時のために多めにストックしてるの♡ みんなの分もあるから、安心してね!」とか言っているのでしょうか……。
先輩の執念深さに、すっかりビビッてしまった私。
寛大に見える人ほど気を付けないといけない、と学ばせてもらいました。
そもそも、レトルト食品の賞味期限は商品によって異なり、1年や2年の商品もあります。
わざわざ3年のものを選んで買っているなら、それも含めて相当怖い……。
先輩の闇の深さにゾッとしてしまいました。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2023年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。