老人扱いするな! 父の叫び
Aさんは小学生と中学生の子供を持つ母。そんなAさんがちょっと対応に困っているのが実の父Fさんです。
Fさんは孫ができたときに「頼むから老人扱いはやめてくれ! おじいちゃんなんて呼ばれたくない」と言ってFさんを困らせました。
それは子供たちが成長してFさんが60代になった今でも続いています。「おじいちゃん」なんて声をかけようとすると「やめてくれ! おじいちゃんと呼ばれると老け込んでしまう」と露骨に嫌がります。
進化し続ける父
老人扱いされることを嫌がり抵抗するFさん。しかし、Fさんは老人扱いされるのを嫌がるだけあって、若い感覚を持っていました。
単なる老人扱いされるのを嫌がる頑固な老害というわけではなく、柔軟な考えを持っていて新しいものを受け入れ日々進化しようという気持ちを持っていたのです。
孫の言葉にもよく耳を傾けてくれるし、知らない言葉や価値観があったら理解をしようとします。そんなFさんのことを孫たちも大好きでした。
いくつになっても挑戦し続ける父
ある日、FさんがiPadを購入してきました。どちらかといえば機械には疎いはずの父がiPadを購入してきたことにAさんは驚きましたが、Fさんはやる気満々。
「これを使えば何でもできるようになるぞ!」
ワクワクしながらFさんはiPadを開封し使い始めました。最初は使い方がまったくわからなかったFさんでしたが、周囲に聞きながら徐々に操作をマスター。
ついに老人会の資料をiPadで作成し、総会のときにスライドで見せられるようにまでなったのでした。
進化し続ける父を尊敬
若くても老いていても「自分にはわからないから……」と言って物事を諦めてしまう人が多い中、新しいものへのチャレンジを続け進化する父の姿を見ていると、Aさんは感動してしまいます。
そして、こんなにもチャレンジし進化しているのだから老人扱いされるのは嫌だろうなと納得してしまうのでした。
Aさんは自分も父のように年を取ってもチャレンジし続けたいと思っているそうです。いくつになってもやりたいことにチャレンジする姿は素敵ですね。あなたの周りにも尊敬できる人はいますか?
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。