やたらと歩こうとする友人にぐったり
このときだけなく、その後も旅行中にB美は何度か「歩こう」と提案してきました。
「隣の駅まで徒歩10分だって。結構近いよ?」
「次のバス停まで歩いたら、料金が安くなるよ」
そう言って、B美はやたらと歩こうとするのです。
それに付き合うことになったA子は、ぐったり。
『こんなことなら、フリーパスを買っておけばよかった』と後悔したそうです。
2日目にギブアップ!
旅行の1日目はB美に遠慮して歩いていたA子ですが、2日目はついにギブアップ。
疲れが取れず、靴ずれも起きてしまい、歩けなくなったのです。
B美は心配したり謝ったりすることもなく、「このくらいで? 軟弱だね」と笑ってきました。
『誰のせいだと?!』と、A子はイラッ!
A子は、もう二度とB美とは旅行に行かない! と決意したそうです。
結局、節約できた交通費は合計で150円。
B美は「浮いたお金でおいしいものを食べよう」と言っていましたが、おいしいものを食べるのは難しい金額でした。
気が合うと思っていた友人でしたが、旅行により金銭感覚の違いが浮き彫りになってしまいました。
たった150円で友情にヒビが入るとは。
B美の節約したい気持ちもわかりますが、A子は、『こんなことなら旅行なんてするんじゃなかった』と後悔したそうです。
【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2024年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。