全身に疲れが溜まっていたり、肩や腰がパンパンに凝ってしまったりして、マッサージ店に通っている人もいるでしょう。相性の良いマッサージ店に当たると身体がすっきりと軽くなることもあります。今回はそんなマッサージ店で、とんでもないお客様に遭遇した筆者の知人、Wさんのお話です。

飛び込みのお客様

当時Wさんはアロマオイルを使ったマッサージ店に勤務していました。

そのお店は整体のように姿勢や身体の不調を根本的に改善するお店ではなく、アロマオイルでリラックスしながら身体をほぐせるお店。

そのためお客様にはどこをほぐしたいのか、アロマオイルはどの香りがいいかを施術前にカウンセリングシートに記入してもらい、そこからコースを選んでもらうシステムになっていました。

そんなある日、Wさんのお店に飛び込みで女性のお客様がやってきました。
「今すぐできる?」
ちょうど待ち時間がなく、Wさんの手が空いていたため、すぐにご案内できると伝えてカウンセリングシートを手渡しました。

カウンセリングを拒否されて

「なにこれ? こんなの書かなくてもいいでしょ」
「どこが特にお疲れなのか、場所によってコースが変わりますので」
女性客はWさんの説明に首を横に振り、両腕を広げて言いました。
「プロなら触ればわかるでしょう、私の悪いところ当ててみて!」
確かにWさんはマッサージでお金を貰っているプロですが、身体を触って「ここかな?」と推測して判断するよりも、本人が疲れている場所を伝えてくれる方が確実です。

「いいからホラ、触ってみてよ! あなたプロなんでしょ」
女性客は頑なにWさんに「プロなら当てろ」と言い張ります。