新築のお家に小さな子どもと一緒にお呼ばれしたら、子どもがお家を汚したりしないか、何か壊したりしないか気を遣うこともありますよね。今回は実の妹とその子どもたちを家に招いたら、とんでもないことになってしまった経験のある筆者の知人、Oさんから聞いたお話です。

姪たちが暴れ回った理由とは

「ちょっと、あぶないわよ!」
Oさんの注意も聞かず、姪たちは暴れ回り、チョコのついた手で壁を汚したり、ラグにジュースをこぼしたりとひどい有様に。
「あー、眠い。ちょっとソファ借りるわ」
自分の子どもが暴走気味に行動しているのに、妹は一切叱らずに、お酒を飲んでソファで寝てしまいました。

「仕方ないわね……2人ともこっちに来なさい!」
あまりの乱暴狼藉に耐えかねたOさんは、姪たちを強い口調で叱りました。
「どうしてこんなことするの!」
すると姪たちは顔を見合わせて気まずそうな顔をして答えました。
「だって、おばさんだけ新しい家に住んでズルいってママが言ってたし……」
「いっぱいやっちゃえって言われた」
それを聞いてOさんは絶句。なんとOさん夫婦が新築の家に住んでいることを妬んだ妹が、姪たちに暴れ回るように指示したというのです。妹の無責任さと、自分の新築に対する嫉妬心から生じた行動に、Oさんは言葉にできないほどの悲しみと裏切りを感じました。

Oさんは妹の旦那に電話をかけ、妹を起こして姪と一緒に連れて帰らせました。
「今回は弁償してもらうわ。そして、あんたはもう二度とうちに呼ばない」
そう言い渡すと、妹は姪そっくりの気まずそうな顔をして帰って行ったそうです。

実の姉妹であっても、他者の財産を傷つけようとする行動は許されるものではありません。Oさんは、この一件を通じて物質的な豊かさだけが幸せではないこと、そして身近な人間関係においても嫉妬という感情が大きな溝を作ることを痛感しました。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。