いざ、離婚に踏み切ろうとしたら......!
三男が高校に入学する頃に、Bさんは資格を取得し、パート先で正社員になることが決まりました。(これで、やっと、離婚できる!)と、この数年間を振り返りました。
けれど、「確かに、浮気をして家にいない時間が多かった夫だったけれど、息子たちにとってはいい父親だったんじゃないだろうか? このまま離婚という形をとって、息子たちに辛い思いをさせるのではないだろうか?」と、改めて息子たちのことが心配になってしまいました。
ずっと願ってきた離婚を踏みとどまろうと思ったときに、長男が不意に近寄ってきました。
そして、「母さん、今までたくさんの我慢をしてくれてありがとう。これからは俺たちが母さんを支えていくから」と言い出したのです。
次男も「父さんがどうしようもない人だって俺たちも分かっているし、母さん以外の人に夢中になるなんて、父さんどうかしているんだよ」と言い、三男は「母さん、好きなことしてね!」と言ってくれたのです。
Bさんは涙腺が崩壊するほど泣きました。母が思うよりも、子どもはちゃんと周りを見ていたのだと感心すると同時に、やはり離婚すべきだと決心できました。
離婚が成立して夫が出て行った日、Bさんは息子たち3人との新しい門出に、美味しいお寿司屋さんに行ったのでした。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。