友人の結婚式に出席
先日、私宛に結婚式の招待状が届きました。大学時代にサークルが一緒で仲良くしていた女友達からです。
新郎も同じサークルに所属していて、私もよく知る男性でした。大学時代からの付き合いを実らせ、ついにゴールインした2人の結婚式に出席できるなんて嬉しい! と思い、私はすぐに出席の返信をしました。
サークルのほかの仲間たちも招待されているようです。懐かしいメンバーと会えるということもあって、当日を心待ちにしていたのですが……。
新婦を妬む人物が……
そして迎えた結婚式当日。招待されたサークルのメンバーたちと顔を合わせて、私はこっそり「あ、やばいかも」と思ってしまいました。
メンバーの中に、A子という女性がいたのです。
A子は大学時代ずっと新郎に片思いをしていました。しかし、新郎は当時から新婦一筋で、ほかの女性には目もくれず。
それでもA子は諦められなかったようで、ほかのサークルメンバーに新婦の悪口を吹き込んだり新郎と別れさせようとしたりして、知る人ぞ知るトラブルメーカーだったのです。
ここでそれ言っちゃう?!(汗)
「何も起こらなきゃいいけど……」とハラハラしながら過ごしていると、歓談タイムに新郎新婦が揃って私たちのテーブルに来てくれました。
そこで恐れていた事態が。
なんとA子がお祝いの席で「ってか浮気してたくせによく結婚できたよね~? 本当にこの子でいいのぉ?」と言い出したのです!
たしかに新婦は大学時代、1度だけ新郎以外の男性に心が傾いてしまいそうになったことがありました。でも深い関係になることはなく、その後すぐ新郎と和解してお付き合いは続いたのです。
それなのに、今ここでそんなことを持ち出すなんて……。私を含むその場の全員が、非常識なA子にドン引きしていました。
新郎の一言でスカッと!
凍りついたその場の空気を壊してくれたのは、なんと新郎でした。
新郎は、得意げな顔のA子に向かって「それは2人で話し合って解決した過去のことだよ。それに、過去も全部含めて俺は妻のことを愛してるから。A子も早くそういう人を見つけられるといいな」と静かに告げたのです。
新郎が知っていたかどうかは分かりませんが、実はA子はこのとき婚活中で、なかなかお相手が見つからずむしゃくしゃしている時期でした。
それもあって、新郎の一言はA子にグサッと刺さったようです。結婚式が終わるまで、さすがのA子も大人しくしていました。
まとめ
かつて好きだった相手が自分以外の人と幸せになるのを妬む気持ちも分かりますが、やっていいことと悪いことがありますよね。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2023年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。