次女につきっきりだったので、自然と長女の方はほったらかしの状態になりました。その結果、長女は高校生になってから「私はいらない子なんでしょ」と無断外泊をくりかえすように。
反対に、進学校の高校に進んだ次女は「自由なお姉ちゃんが羨ましい」と精神的に不安定になり、成績が伸びなくなってしまったのです。
「どうしてこんなことになったんだろう」と落ち込む私。このままでは家庭が崩壊してしまう、そんな状況から抜け出せたのは、旦那のおかげでした。
旦那に怒られて目が覚めた
自分が悪いと微塵も思っていなかった私は、旦那から「お前の人生のやり直しを娘にさせるな」と怒られて、ようやく我に返りました。
私が「次女のために」とやっていたことは、全て自分のための行動だったことに、その時気づいたのです。
旦那は次女に「もう無理に勉強しなくていい。大学も、自分の行きたい学校に行けばいいよ」と声をかけました。すると次女は徐々に元気を取り戻していったのです。
結果的に、次女は自分の好きな学部のある大学を選んで進学しました。
長女は、ほったらかした私をなかなか許してくれませんでした。しかし、旦那に寄り添ってもらいながら何年も謝り続けた結果、今では一緒にショッピングに行けるくらいまで関係を改善することができたのです。
娘たちに自分の希望を押し付けすぎて、大切なものを失うところでした。目を覚まさせてくれた旦那と、許してくれた娘たちには、感謝してもしきれません。
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2024年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。