近しい身内の介護や老後生活について考えた時、どうしてあげるのが正解なのか、わからなくなる場面もたくさんありますよね。今回は、筆者が知人から聞いた【老人ホームに入った祖母が幸せになった話】をご紹介します。
嫌がりながらも老人ホームに入ることになった独り身の祖母
これは私の祖母が、70代前半で下半身が不自由になり、老人ホームに入った時の話です。
祖父は20年前に病気で他界しており、一人息子だった私の父は仕事で遠方に住んでいたために、地元には戻れませんでした。そのため祖母の介護の話が出た時に、父は祖母を自分が住んでいる県に呼び寄せようとしました。
しかし祖母が「地元を離れるくらいだったら、施設に入った方がまだマシだ」と頑なに言い張ったため、老人ホームに入ることが決まったそうです。
ただ、祖母にとってはやはり苦渋の決断だったようで、老人ホームに入所する直前まで「家を離れたくない」「この歳で集団生活なんて、辛いだけに決まっている」とかなり嫌がっていました。
しかし実際に入所してみると、祖母は見違えるように変わっていったのです。