時短からフルタイムへ切り替えることに
A子は3人の娘を育てています。今年末娘が小学校に進学し、「昔ほど手がかからなくなったなあ」としみじみ感じているところでした。しかし、娘たちの習い事や食費などで経済的に少々余裕がなくなってきたため、A子は今まで時短勤務で働いていたものの、夫とも相談のうえ、フルタイムに切り替えることに。
フルタイムで働くにあたり、今まですべてA子が担っていた家事や育児を夫にもっと協力してもらいたいと考えたA子。早速夫に相談してみたのですが……。
それでも夫は家事育児に非協力的で、、、
やはり夫はこれまで同様、「家事は女の仕事だろ」「やったことないし、分からん」などとなにかと理由をつけて協力しようとはしてくれませんでした。A子が「分からないなら私が教えるから！」と言っても聞く耳を持たず。最終的に「考えとくわ」と言いながら、その場から逃げ去るのが夫の常套手段でした。
夫は「考えとくわ」と口では言うものの、絶対にその後自分から家事育児について口にすることはありません。あまりにしつこく言うと夫の機嫌がとても悪くなり面倒なことになるため、A子は強く言えずにいました。
とある人物が、、、ついにキレた！？
A子夫婦の長女は小5なのですが、自分の父親がいつも仕事ばかりで家事育児に非協力的なことに気付いていました。A子が仕事・家事・育児をなんとか両立させようと一人で頑張っている姿を一番近くで見ていたのも長女でした。
父親が母親に向かってどこか見下すような、非常識な態度を取るのが長女は徐々に許せなくなり……。
とある提案を、、、
そこで長女は、父親だけでなくA子にも内緒で「家事分担リスト」なるものを作成することにしました。いきなりそのリストを見せつけられたA子と夫。リストには、ゴミ出しやお風呂掃除など夫が一人でもやれそうなものを数個だけ厳選し、夫の担当として記載がありました。A子の夫は娘に甘く、娘は父親に厳しかったので、「考えとく」という言葉さえも許されず……。
しっかりと長女の管理下のもと、夫は一部の家事を担当することになりました。「さすが長女！」と思ったA子でした。
家事分担リストには夫やA子だけでなく、3人の娘全員の名前も書かれていたそうです。家族全員で家事を分担すれば、A子の負担もぐんと減ります。頼りになる助っ人がいて、よかったですね。
【体験者：40代・女性会社員、回答時期：2024年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター：ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。