親戚の集まりなどで年に数回は顔を合わせる機会があるけれど、あまり話したことがなく少し近寄りがたい叔父さんっていませんか? 今回は筆者の知人から聞いた、そんな近寄りがたい叔父さんのエピソードを紹介します。

叔父さん

私の父の弟である叔父は、祖母と二人暮らしをしています。そんな叔父には子どものころに遊んでもらった記憶がおぼろげにある程度で、近年はほとんど会話をしておらず少し近寄りがたさを感じています。

というのも、叔父は仕事一筋で結婚をしておらず、祖母と叔父の住む家に行った際にも、仕事の電話をしていたりして、みんなの輪に入って話すこともありません。

寡黙であまり笑顔も見たことがなく、正直何を考えているのかよくわからないといった印象があります。

祖母の葬儀

あるとき、祖母が亡くなり葬儀をおこなうことになりました。

当然葬儀には、私も叔父も参列。お通夜とお葬式を終えた私たち親族は、火葬場へと向かうことに。火葬場に到着し、火葬炉のある部屋で祖母と最後のお別れをしました。

祖母を見送ったあとは、式場の方に案内されて待ち時間は別室で火葬が終わるのを待つよう指示を受け、親族一同は別室へ向かいました。

待ち時間に別室で提供された食事をとろうとしたそのとき、叔父の姿が見当たりません。親戚の一人が叔父に電話をかけてみたのですが、電源が入っておらず「あいつはこんなときまで輪を乱して……。」と少し不穏な空気に。

叔父不在のまま食事を済ませ、しばらくすると火葬が終わったことを知らせるアナウンスが流れ、私たち親族は再び火葬炉のある部屋へと向かいました。