お小遣いをもらいはじめた子供にとって、買い物はドキドキの体験でしょう。ただ最近は「子供に買い物をさせにくい店が増えている」と筆者の友人Aさんは話します。どういうことなのかAさんから話を聞きました。

お小遣いを握りしめて

Aさんは小学校3年生の男の子Bくんを育てる主婦です。恐竜が大好きなBくんは、新しく発売された恐竜の図鑑が欲しいからと、毎日お手伝いを頑張り、お小遣いをコツコツ貯めていました。

そしてやっと貯まった3千円。BくんはAさんに「これで図鑑を買いたいから、本屋さんに連れて行って!」と頼みます。そこでAさんは近所に新しくできた書店に、Bくんと一緒に行くことにしました。

ガラガラな書店

書店に着いたAさん親子。そのとき店内はガラガラでした。

すぐにお目当ての図鑑を探しますが、なかなか見つかりません。そこで店員に図鑑の場所を聞こうとしますが、店員は「いらっしゃいませ」も言わず、他の店員とおしゃべりに夢中です。

「なんかこの店モヤモヤするな……」

そう思いながら、なんとか自力で図鑑を見つけたAさん親子。Bくんは「自分で買い物してみる!」と笑顔でレジへ向かいました。