「イクメン」という言葉が流行り出したのはいつからでしょうか? 母親は育児をして当たり前なのに、なぜ男性が育児をするだけで褒められるのか? と、賛否両論ありますよね。
筆者も元々イクメンという言葉はあまり好きではありませんが、筆者の知人A子さんの体験談を聞いて、ますます苦手になってしまいました。それは……?

優しい言葉に、思わず涙が……

BBQ当日、夫の友人達は4人来て、口々に子どもを愛でてくれました。
夫は自慢げにイクメンっぷりをアピールしていて、A子さんは苦笑いしか出来ません。
すると友人女性の1人が、

「お子様達こんな小さいのに、用意も大変でしたよね? 本当にありがとうございます」

そう優しく言ってくれて、A子さんは思わず涙がこぼれてしまったのです。
幸いなことに、泣いているのは夫には気付かれていませんでした。
友人女性はA子さんの異変に気付いてくれて、2人でキッチンに隠れるようにして、話を真剣に聞いてくれました。

もう全部言ってやる! 本当に心底反省してほしい!!

「おかしいと思ったんですよ。イクメンって言う割に全然子ども見てないし。奥さん目のクマ酷いのに全部用意させてるし」
「夫君の両親にも、本当のことを伝えたほうがいいのでは?」

どうやら夫は学生時代から見栄っ張りだったそうで、今回のBBQも友人達はA子さんのことを考えて遠慮したそうです。
しかし夫が「全然大丈夫だし、こっちで全部用意しとくから!」とゴリ押しだったので、今回実施することになったのだそう。

友人女性は本当に心配してくれて、とても心強く感じました。
そうして後日、A子さんは勇気を出して、義両親に相談したのです。
今までのイクメン息子を信じていた義両親はかなり驚いていましたが、涙ながらに話すA子さんの話を聞いて、大激怒していました。
後日、夫は義両親に呼び出されこっぴどく叱られたそうです。

それ以来、心を入れ替えたのか、少しづつですが育児に参加するようになりました。

まとめ

夫に悪気はないのかもしれませんが、本当に信じられませんね。
正直離婚されてもおかしくないと思いますが、家族を続けるのであれば、これから必死に挽回していただきたいものです。

【体験者:20代・主婦、回答時期:2022年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。