長年の不倫の末……
私は何年も前から、一回り以上年上の既婚男性と不倫をしていました。
きっかけは行きつけのバーで隣の席になったこと。彼が既婚者だということは知っていましたが、もともと年上好きで不倫もしたことがあったので、特に罪悪感や抵抗は感じませんでした。
妻との関係が冷め切っているという彼は、若い私を可愛がってくれました。
ついには「再婚したい」とまで言うようになりましたが、彼には娘が3人いるので、その子たちが全員自立するまでは離婚はできないということでした。
やっと幸せが手に入る!
しかしそれから数年後、やっと彼は妻と離婚して私と再婚してくれました! 何年もかけて私は略奪を成功させたのです。
彼の娘たちも全員社会人になったので養育費を支払う必要もなく、私たちは都内にマンションを購入して新生活を始めました。
これからは誰にも遠慮しないで済む、やっと本当の幸せが手に入る! と舞い上がっていたのですが……
「お邪魔しまーす♪」やってきたのは?
なんと、新居に住み始めて2週間ほどすぎた頃から、毎日のように彼の3人の娘のうち誰かが訪ねてくるようになったのです。
実は娘たちはみんな優しい父親が大好きで、長年父親をたぶらかし続けてきた私のことを憎んでいたそう。
しかし、娘たちのことを溺愛している彼は、そんなことを思いもしません。訪れる娘たちを決して蔑ろにせず、むしろ「いつでも来ていいんだよ」と言う始末です。
まさかこんなことになるなんて
娘たちはそれをいいことに、新居にやってきてはこっそり私に皮肉を言ったり、嫌がらせをしてきます。
時には「あなたのしたこと、一生許さないからね」「これからもお邪魔し続けるわね♪」と直接的なことも言われ、ストレスを抱える日々です……。
自分は新しい生活に心を躍らせていましたが、彼の家庭を壊したことは事実。娘たちに恨まれても仕方がありません。理想の生活を手に入れられると思ったのに、不倫の代償は予想外のものでした。今は3人の小姑がいる生活に嫌気が差してきています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。