リモートワークが普及した昨今、街中の様々な場所でPC作業をする人を見かけるようになりましたよね。今回、筆者が見かけたのは「満席の牛丼チェーン店」でリモートワークする人でした。あなたはこの状況、アリだと思いますか?

お昼時にオフィス街の牛丼チェーン店に行くと、黙々とPC作業している人が。

私は都市部のオフィス街で働いている会社員です。私の勤務している会社の近くに、カウンター席のみの牛丼チェーン店があるのですが、この前久しぶりにそのお店へ行った時のことです。

お昼時だったため店内は混雑しており、10分ほど列に並んだ後、席につくことができました。

列に並んでいる時から気になっていたのが、カウンター席でカタカタとPCを打つ会社員の姿です。その人は食べ終わった器を目の前に置いたまま、PCで作業をしていました。

よく見るとその器は、午前11時まで限定で提供されている「朝定食」のもの。私が来店したのは13時すぎです。つまり、その会社員は少なくとも2時間はその席にいることになります。

あくまで私個人の感覚ですが、「牛丼チェーンは食べ終わったら長居はせず、早めに出る店」という認識だったため、この光景には正直驚いてしまいました。

明らかに長時間席を使っている人に対して、店員や周りの人の反応は?

ちなみに、私の後ろに並んでいた男性2人組も「牛丼チェーン店で仕事する人、初めて見た」「満席で並んでいる人もいるんだから、席を譲った方がいいとは思わないのかな?」とヒソヒソ話していました。

しかし店員の反応を見ると、特にその会社員に「満席なのでお会計お願いします」などと注意をしているそぶりはありませんでした。既に何度か注意したがスルーされて諦めてしまった可能性もあるし、そもそも客が長時間席を使っていることが問題だと思っていないのかもしれません。

私は牛丼を食べながら「たとえば長時間PC作業する人が、百歩譲ってファミレスにいるなら何も思わない人もいるだろう。けれど、席数の少ないラーメン店にいたら不快に思う人が多いかもしれない。では、カウンター席のみの牛丼チェーン店はどうなんだろう?」と考え込んでしまいました。

その時、並んでいる客の1人が店員に向かって「満席なんだから、どいてもらってよ」と少し怒った声で言っているのが聞こえてきました。

その声はPC作業をしていた会社員にも聞こえていたようです。何か急ぎで作業をしないといけなかったのかもしれませんが、その人はすぐにPCを閉じ、退店していきました。

特に「長居をしてはいけない」という決まりのない店であっても、店の種類や混み具合によっては少し考えた方がいいかもしれない、と感じた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。