闘病中も放置
その後、夫は「お前の病気なんだから、俺が治療費を払う義務はないだろ?」と言ったため、私は自分の貯金から治療費を捻出。
もちろん入退院時や抗がん剤治療の通院時の付き添いもなく、私は一人で闘病していました。
幸い手術や治療が功を奏し、病状は落ち着いたのですが、夫からは完全に放置されたまま。最終的に力になってくれたのは息子たちだけだったのです。
息子の一言
ある日、長男のF太に「お母さんは何でお父さんと一緒にいるの? あの人と一緒にいても意味がないんじゃない?」と言われました。
今回の病気の件で私も離婚を考えていたため、私はこのときにハッキリと離婚を決意しました。
夫は、私が離婚を申し出たときも「俺が離婚したら父さんと母さんに心配をかけるだろ!」と訳の分からないことを言いだす始末。
その様子を見ていた長男のF太が「お母さんの命よりも実家が大事なんだろ? 一緒にいる意味がないんだから、大好きな実家に帰れよ!」と一言。
「ちなみに、今までお母さんや俺たちにしてきたことは立派なモラハラだからね? これを他人にやったら訴えられるよ?」とも言ってくれたのです。
その言葉を聞いた夫は激怒!
しかし、最終的には離婚に同意し、大好きな実家へ帰って行きました。
その後
離婚後、私は息子たちと一緒に生活し、病気も今のところ落ち着いています。
お互いを尊重し合える家族関係に、ストレスも半減!
思い切って離婚して良かったと実感する毎日です。
【体験者:50代女性・会社員、回答時期:2024年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。