「そういう時期だ」とわかっていても反抗期の子どもの態度には、親も傷ついてしまうものです。筆者の知人Aさんも反抗期を迎えた中学生の息子が怒鳴るようになり、息子の態度に心を痛めていました。そんなAさんを救ってくれたのが、同居中の祖父。祖父がかけてくれた言葉によって息子の態度は改善されたそうです。何があったのかAさんから話を聞きました。

祖父が息子に伝えたこと

祖父の声かけがあってから、息子は怒鳴らなくなりました。

「どんな魔法の言葉をかけたのだろう?」と思ったAさんは、祖父に聞いてみました。祖父が息子にかけた言葉は次のようなものだったのです。

「親より体も大きくなってきて、今度は親を守ってあげる順番がきてるんだぞ。それなのにそんなに怒鳴ってばかりいるのはカッコ悪いぞ。要求があるのなら怒鳴らずに伝えてみなさい」

大好きな祖父から伝えられた真っ直ぐな言葉は息子に響いたのでしょう。

まだまだ反抗期の息子だけれど……

怒鳴らなくはなったものの相変わらず生意気な息子ですが、Aさんは以前ほど反抗期の息子に悩まなくなりました。

祖父の言葉が響いたのだとしたら、息子は息子なりに大人になろうとして親を守ろうという気持ちがあるのでしょう。

まだまだ息子に守られるほど弱くはないつもりですが、息子が大人になるために必要な過程だと思えば反抗期もかわいいものです。これからも傷つけられることもあるかもしれませんが、息子の成長を見守っていこうと思っているそうですよ。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。