義父の出した結論
しかし、ご飯も作れず、掃除もできず、洗濯もやったことがない義父は、自分で挑戦することを諦めて、こっそりと家事代行サービスを利用することを決めたようでした。
そんな状況でも「あいつ(義母)がいれば、こんな無駄な金は要らなかったのに。」と愚痴をこぼしていましたが、私たちに言わせれば、義父が少しでも家事ができれば、義母が不在の状況でも自分で対処できるという安心感が得られたはずです。
義父が頼りとしていたのは、義母という個人であり、義母がいなくなった後の生活への準備を全く怠っていたのです。
義父を反面教師として、どんな家庭においても、家事能力や生活スキルを特定の一人に依存させることの危険性を改めて痛感しました。夫婦間の役割分担について、お互いに協力し合い、感謝し合える関係を築くことの大切さを、この一件を通じて強く感じています。
【体験者:40代女性・自営業、回答時期:2024年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。