義母との関係に悩む女性は少なくありません。筆者の友人・J子も結婚当初からなぜか義母にバカにされ続けていました。数々の罵詈雑言を受け続けたJ子でしたが、あることがきっかけで、義母が頭を下げる事態に……。J子に何が起こったのか、話を聞きました。

バカにする義母

私は独身時代に介護士として働いていました。
結婚時に引っ越しを伴ったこともあり、以前の職場は退職したものの、引っ越し先でも介護施設での就職を見つけて、パートとして働いていました。

結婚当初から、なぜか義母は私のことをバカにしていて
「あなたに介護の仕事なんてできるわけがない。」
「家事と仕事の両立なんてあなたには無理よ。」
など、いつもダメ出しをされていたのです。

義父の介護

私たちが結婚して10年が経った頃、義父が急に脳梗塞で倒れて、左半身マヒの状態になり、自宅での介護が必要になってしまいました。
義母は金銭的にケチな部分もあったため、利用できる介護サービスもあまり利用せずに「私がやりますから!」と偉そうに意気込んでいたのです。

しかしある日、私が義実家へ行くと、義父が何かを言いたそうにベッドから私の方を見ていました。
後遺症で少し言葉も不自由になっていた義父でしたが、何かと思い「お義父さん、何ですか?」と聞くと、義父が「いあいいあい(痛い痛い)」と言ったのです。

何かと思って体の様子を見ると、なんと仙骨部(おしりの中央部分)に大きな褥瘡(床ずれ)が!
あまりのひどい状態に驚いた私は、義母に「お義母さん! お義父さんの床ずれ気が付いていましたか?」と聞きました。
すると義母は「どうすれば良いのかわからなくてねぇ。」と曖昧な返事を返してきたのです。

手当て

私はすぐに訪問介護の事業所に連絡し、状況を伝えました。
するとケアマネージャーがすぐに飛んできて、義母は「旦那さんの状態は非常に良くないので、訪問診療をしてくれる担当医を探します。」と言われていました。

その後、義父は適切な医療処置をしてもらったのですが、褥瘡の治療は毎日洗浄するケアが必要になります。
状態の悪かった義父の場合は薬を塗り込むこともしなければならず、義母は義父の状態を知っていたのに、自分の手間がかかるために黙っていたようなのです。