車を運転していると、思いもよらない非常識なドライバーに出くわすことがあります。これは筆者が実際に混み合ったパーキングエリアで体験したお話。未だにハテナマークがいっぱいの高齢ドライバーとのエピソードです。

意味不明

すると、私の隣に停まっていた車から、若い男性の集団が降りてきて「何かあったの?」と聞いてくれました。
今までの経緯を話すと、その男性たちは高齢男性の車に向かって歩いて行き「あっちが空いてるよ!」と声を掛けてくれたのです。

まだ興奮状態だった高齢男性は「あそこは俺の場所なんだよ! それをあの女が先に停めやがって!」と怒鳴っていました。
すると、声をかけた若い男性が肩をすくめて、近くにいた仲間の男性に「警察呼んだ方がいいね。」と一言。

高齢男性は警察という言葉に反応し「はぁ? 警察? 呼べるもんなら呼んでみろ!」とまたしても大きな声で怒鳴っていました。
若い男性のうちの一人がスマホを出して本当に警察に連絡をし出すと、焦ったようにものすごいスピードでパーキングエリアを出て行ったのです。

呆気

私は男性たちにお礼を言いました。
ただ、私を含めてそこにいた全員が「あれは何だったんだ?」という顔……。
呆気にとられるとはこういうことなのかなぁと思わず苦笑いしてしまいました。

どうしてもそこに停めたかった理由があるのかもしれませんが、相手の高齢男性の言っていることは意味不明でした。
大きなトラブルに発展せずに済んで良かったのですが、思いもよらない難癖をつけてくる人がいることに、正直びっくりした体験でした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。