2児の母であるR子は、日頃から自分には甘く、子どもに対して厳しい夫に頭を悩ませていました。そんなある日、娘の一言で〈スカッと〉する出来事があったのです。今回は、筆者の友人R子から聞いたエピソードをご紹介します。

自己中心的な夫に振り回される日々

R子の夫は自分に甘い一方で、子どもたちには異常に厳しい態度を取っていました。例えば、子どもたちが寝ながら本を読んでいると、「姿勢が悪い! 寝ながら本を読むな!」と叱る一方で、夫自身は暇さえあれば寝ながらスマホをいじっています。

また、夫は子どもたちには「片付けろ!」とすぐに叱るのに、自分の持ち物の整理はまったくできていません。食事中も、少しでも子どもたちがふざけると「うるさい! もう、食べるな!」と怒鳴りますが、自分は家族との会話を無視してスマホばかり見ながら食事をするのです。

夫婦間の静かなバトル

R子は、子どもの前で夫婦が言い争う姿を見せたくないと考え、子どもがいないところで何度も夫に「自分ができていないのに、子どもたちに厳しすぎる」と注意しました。

しかし、夫は全く反省する様子もなく、「子どもの躾と俺の振る舞いは関係ない!」と逆ギレするばかり。R子は夫の態度に苛立ちながらも、子どもたちのために穏やかな家庭を保つ努力を続けていました。

子どもの無邪気な一言が夫に一撃

ある日、7歳の息子がR子に話しかけてきました。「友だちの〇〇君に放課後一緒に遊ぼうって誘ったら、〇〇君は毎朝起きてすぐゲームして、学校が終わって家に帰ってからも寝るまでゲームしてるんだって。だから今日もゲームしたいから遊べないって断られた」と言ったのです。

その話を聞いていた8歳の娘が、「〇〇君、それってゲーム中毒じゃない?」と息子に返し、続けて「うちのパパはスマホ中毒だよね。家の中にいてもずっとスマホ離さないもんね」と言ったのです。

娘は、ちょうど学校で「スマホやタブレットの使いすぎについて」という話を担任の先生から聞いてきたばかりでした。