共働きでも、そうでなくても、家庭にはそれぞれ事情があるものです。ろくに知りもしないのに勝手に判断して羨ましがったり貶したりするのは浅はかなことですよね。今回は思わぬ形でママ友に非難されたエピソードを、子育て中の友人が聞かせてくれました。
娘よ、よく言った!!
あまりの勢いに口を挟むこともできず、ゲンナリしながらも曖昧に微笑むだけの私。
すると、そこへ休憩中の娘がやってきて、こう言ってくれました。
「別にずるくないでしょ! おばちゃん、さっきダンスの先生のお話聞いてた? 『人と比べないで、昨日の自分と比べて上手になったか考えよう!』って言ってたんだよ。おばちゃんも一緒にダンス習えば?」
悪気はなかったのかもしれませんが、小学生に正論で言い負かされたママ友は、何も言い返すことができず、それ以上は我が家のことを非難してきませんでした。
もちろん、親の立場上「そんな言い方しないの」と娘のことを諌めましたが、内心は「よく言った!!」とスッキリしてしまいました。
共働きで、不便な思いや寂しい思いをさせているのではないかと心配していたのですが、私よりよっぽどしっかりした考えの娘を見て、そんなに心配しなくていいのかも? と安心した出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。