生理の時期になると、生理痛やPMSなどでつらい思いをしている方も少なくないのでは? 今回は知人から聞いた生理痛にまつわるエピソードをご紹介します。女性同士でも生理痛を理解しあえないこともあるようで……?
そこに現れたのは
それを聞いて近づいてきたのが、男性上司のC男です。
A子に「大丈夫か? つらいなら休んでいいんだぞ」と声をかけてくれました。
B美はA子に優しい言葉をかけられたのが気に入らなかった様子。
「生理痛で休むなんて自己管理ができていない証拠です!」と口を出してきました。
するとC男は「痛みの感じ方には個人差があるだろう。つらいなら休んでもいい」とぴしゃりと一言。
後から知ったことですが、C男の妻は生理痛が重く、そのつらさを教え込まれていたそうなのです。
これ以降、A子の職場では生理休暇が取りやすくなり、より働きやすくなりました。
生理がない男性のほうが生理に理解があるという、ちょっと皮肉な結果になったのです。
生理痛の症状は人によって異なります。
生理痛が軽いB美は大げさだと感じたのかもしれませんが、自分がつらくないからといって「甘えている」と批判するのは配慮に欠けていますよね。
男女を問わず生理に理解を示し、思いやりがある社会になってほしいものです。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。