子どもを介しての友人であるママ友。同じ子を持つ親として、支え合う仲間という認識は間違っているのでしょうか? これは筆者の友人・M美から聞いたエピソード。息子がイジメに遭ったことで、ママ友の裏切りに気付くことになり……?

決断

U太のことがあったとき、Y子もY子の息子も、心配しているフリはしていました。
でも、結局はイジメた張本人はY子の息子で、そのことを知っているのにY子は私の悪口を言っているということです。

私はこのことを夫に相談。
U太もかなり傷ついていて、学校へ復帰することは難しそうだったので、転校を視野に入れた引っ越しをすることを決めたのです。

ささやかな復讐

我が家が引っ越すことを知ったY子は、悪気はないのでしょうが素知らぬ顔でやって来て「引っ越しちゃうの?」と言ってきました。
私はY子にとても腹が立っていたので、「裏表のある親の子供は、やっぱり同じようになるんだね。U太をイジメてたの、あなたの息子なんでしょ?」と言ってやりました。

Y子は私の言葉を聞いて激怒していましたが「もう会うこともないと思うから。」と言って、ささやかな復讐を遂げたのです。

ママ友

私にとってのママ友は、同じ子を持つ親として、助け合ったり支え合ったりする存在だと思っていました。
でも中には、そうじゃない人もいるということを思い知った気がします。

幸い、U太は引っ越し先の学校に馴染むことができて、今では元気に登校しています。
ですが、新しい学校のママ友付き合いは、少し慎重になってしまいそうです。

【体験者:30代女性・パート、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。