ママ友M美との会話
ある日、K子は信頼しているママ友のM美に「43歳なんだけど、閉経したみたいなんだ」と打ち明けました。すると、「はや! 今からどんどん老けてくだけじゃん」という心無い一言が返ってきたのです。その言葉は鋭くK子の胸に突き刺さりました。
フォローのつもりだったのでしょうか、続けて「でも、うらやましい。毎月ナプキン代がいらないし、楽じゃない?」とも──。
心の整理とさらなる落ち込み、そして──
しかし、まだ気持ちの整理がついていないK子にとって、その言葉は全く慰めになりませんでした。むしろ、自分の悩みを軽んじられたような気がして、さらに落ち込んでしまったのです。
M美に悪気はなかったのかもしれませんが、無神経な言葉に深く傷ついたK子は、それ以降、M美には自分の体の悩みを話さないことを決意。K子は、思い切ってほかの友人や専門家に相談してみることにしました。やがて心の内を理解してくれる人に出会うことで少しずつ気持ちが軽くなり、閉経に対する不安や孤独感も和らいでいきました。
この経験を通じて、K子は体の悩みを共有する相手の大切さを痛感したのでした。
デリケートな悩みだからこそ、誰かに打ち明けると心が救われることがありますよね。K子の悩みに共感し、気持ちに寄り添ってくれる人が現れて良かったです。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。