普段の何気ない会話でも、言葉の使い方に気をつけないと気づかないうちに相手を傷つけてしまうことがあります。今回は、妊娠を報告した際、悪気のないママ友の言葉に〈イラッ〉とした筆者の友人A子から聞いたエピソードです。
初産からの願い
友人A子は38歳で初めての子どもを出産しました。A子自身3人兄妹で育った経験があるので、わが子にも兄妹がいる環境を作ってあげたいという強い思いから、第1子出産後すぐに妊活に取り組みました。
年齢的には決して早くはない妊活だったので、どんどん焦りが募りましたが、40歳の誕生日を迎えた翌月についに妊娠が判明。産院にエコーで確認してもらうと、なんと双子を妊娠していたのです。そのときには言葉にならないほどの喜びと驚きを感じました。
双子妊娠の喜びと不安
産院の先生から「うちは双子の出産は扱ってないので、大学病院を紹介しますね」という言葉を受けて、A子は嬉しさと同時に大きな不安を感じました。強く望んだ妊娠とはいえ、40歳という年齢での高齢出産。さらに双子妊娠というのは妊婦と赤ちゃんにとって、とてもハイリスクでした。それでも喜びの方が大きかったA子と夫は共に赤ちゃんの誕生を心待ちにしていました。
妊娠初期は身内にしか話していなかったA子でしたが、双子ということもあって妊娠4ヶ月ごろになるとお腹が大きくなり始めました。ある日、ママ友から「もしかして妊娠してる?」と尋ねられたA子は「実は、そうなんだ。しかも双子だったんだ」と答えました。