自慢話ばかりのママ友にウンザリ
知人のA子は、専業主婦のママ友のB美にうんざりさせられていました。
B美が自慢するのは、大企業勤務の夫のこと。
「え? ご主人の会社、ボーナスも出ないの? 中小企業は大変ね」「会社が小さいと将来が心配よね。ローンも通らないでしょ?」と、中小企業をバカにしてきます。
また、専業主婦であることも自慢のタネ。
「共働きしないといけないなんて大変ね」「うちは夫が楽をさせてくれて、感謝してるわぁ」と仕事をしているママ友を見下していて、周囲のママ友をゲンナリさせていました。
ようやく自慢話から解放される!
そんなとき、B美の夫にある辞令が下されました。海外赴任が決まったと言うのです。
B美は「急な海外赴任なんて、困るわぁ。夫は優秀だから、仕方がないけど」と、満面の笑みで夫がエリートコースに乗ったことを自慢していました。
B美は海外生活が憧れだったようで、家族全員で渡航することを決断。
A子たちは「これで自慢話から解放される」「静かになるね」とほっとしたそうです。
ママ友が突然帰国してきた!?
ところが、B美一家は1か月もしないうちに日本に帰ってきました。
一時帰国ではなく、なんとB美の夫は退社したのだとか。
B美は「海外生活に馴染めなくて」と周囲に説明していましたが、B美の夫の会社と取引のあるママ友が、本当の理由をこっそりA子に教えてくれました。
実は海外赴任先は極寒の地で、しかもB美の夫には大した仕事も与えられなかったと言うのです。
それでも出社はしなければならず、B美の夫は毎日ぼーっと過ごす毎日だったのだとか。
数日でその環境に耐えきれなくなったB美の夫は、退社を決断したのです。
海外赴任の真相を知るママ友は「それとなく退社を促しても辞めない社員を、そこに送り込むらしいよ。彼らの人件費よりも事務所の経費のほうが安上がりなんだって」とのこと。
B美はエリートコースに乗ったと自慢していましたが、その土地へ辞令を出されるのは、仕事ができない社員で、実質は退職勧奨だったのです。